2021/04/20 18:17

商品ラベルは情報の宝庫です。
通常、どんな商品か、は、輸入商品の場合、裏ラベルを見ないと日本語表記が表にないことが多いので、みなさんも必ずごらんになっていると思います。

この裏ラベルの表記、特に枠内は、法律でどんなことを表記しないといけないか決まっていて、どのインポーターさんも販売者さんも法律に従って表記しています。

ただ、今はちょうど変更の過渡期でラベルによっては色々な表記があったりします。

気になる所は人それぞれ・・
カロリーや塩分、糖質等々に気を配られている方は、栄養成分表示を必ずチェックしておられるかと思います。
添加物が気になる方は、原材料名をチェックされると思います。
アレルゲンが気になる方は、原材料名と欄外のアレルゲン表記をチェックされると思います。

しばらくリリコンバージュで扱っている商品のラベルの見方をご説明させていただこうと思います。
口にしているものに何が入っているか、と言うのはどなたも気になるものだと思うので、ラベルを読み解けたら、とっても便利だと思います。

例えば、ここに挙げたWorld of Chiaのエクストラフルーツ・チア・マリオンブラックベリースプレッド、ですが、
■品名は、商品名のことですね。

その下にある「チアシード9.5%他天然原料のみ使用のヘルシースプレッド」と言うのは、欄に少し余裕があるときに商品の特徴を伝えるために利用されます。

この部分は必ずしも表記があるとは限りません。
ある程度の大きさの商品には、原則8ポイントの大きさの文字を使わないといけない、と言う法律があるのですが、元々商品に付いているラベルのデザインを無視するわけにはいかないので、ラベル作成者が一番苦労するのはラベルのサイズだと思います。
当然、ラベルのサイズに合わせて情報を割り振りしていかねばならないので、これがまた、大変なのです。

■名称、と言うのは、商品のカテゴリーです。フルーツスプレッド、となっています。

ここが何故ジャムになっていないか?、と言うのがミソです。
ジャムの定義をご存知ですか?
日本農林規格、と言う規格に、ジャム及びマーマレードの規格に関する規定があって、簡単に言うと、
食品添加物以外の原材料は、フルーツ(野菜、花びらを含む)、砂糖類、糖アルコール、蜂蜜、酒類、かんきつ類の果汁<以外のものを使用していないこと>となっているからです。

そこで
■原材料名を見ていただきましょう。
ブラックベリー、砂糖、チアシード、ライム果汁 となっています。

はい、これでなぜチアシード・フルーツスプレッドがジャムと言えないか、ご理解頂けると思います。
原材料に<チアシード>が入っているからです。
なので、チアシードの入っているジャムみたいなものは、ジャムとは言えないのです。

なお、原材料名の順番も法律で決まっています。
重量比の多いもの順に表記することになっていますから、
ブラックベリー>砂糖>チアシード>ライム果汁の順に原材料が入っていることがわかります。
つまりこのスプレッドには、砂糖よりもフルーツの方がたくさん入っているんですよ、と言うことがわかります。
また、他のラベルと比べると分かるのですが、こちらには<添加物が入ってない>こともわかるのです。
→こちらについてはまた後日別の商品のラベルでご説明しますね!

なお、「マリオンブラックベリー」のフルーツスプレッドなのにどうして「ブラックベリー」とだけ表記するんだろう?と、思われた方もいらっしゃったかもしれません。
マリオンブラックベリーは品種もくっつけた名前で、フルーツとしてはブラックベリーの一種、だから、原材料としてはブラックベリーと
なります。

■内容量は基本gですが、液体の場合にはml等も使用されます。

■賞味期限は、ちょっとややこしいです。
 年月日表示のものと年月表示のものと2種類ありますよね?
 チアシード・フルーツスプレッドは2022.04となっています。
 これは2022年4月の意味です。
 賞味期限までの期間が3ヶ月を超えるものについては年月表示が認められます。
 つまり、3ヶ月を超える賞味期限があるものは、年月日表示でも年月表示でもどちらでも良い、と言う事になりますので、2022.04と言う表記は、決して間違いではありません。
 めんどくさいのは、表記の仕方が色々とあることでして・・・
 賞味期限を「令和3年4月20日」や「令和3年4月」と表記しても良いですし、
 「030420」や「0304」としても良いし、「03.04.01 ないしは 03.04.1」、「03.04 ないしは 03.4」でもO.K.
 そして、「2021.04.20 ないしは 2021.4.20」でも良いし、「21.04.20」でも「21.04」でも良いのです。
 但し、2021.04.20のように日付の後に<.>を、21.04のように月の後に<.>を付けてはいけないのです。

■保存方法、は、みなさん、ご注意を!あくまで開栓前、開封前の話です!
 法律では、商品を開けるまでの保存方法しか枠内に表記しなくて良い事になっています!

 もちろん、開封、開栓した後の保存方法が開ける前と違う場合には記載しなければなりませんが、大抵欄外に書かれています。
 こちらを見落とすことがありませんように!

■原産国名、は、加工品の場合、大抵最終加工を施した国の名前になります。
 と言うことは・・・おわかりかと思いますが、原料が全てその国から来ているとは限りません!
 近い将来、原料原産国もラベルに表記することになっています。
 そう言う日が早く来たら良いと思っています。

■輸入者ないしは販売者の名称は必ず入れる事になっています。

栄養成分については2020年4月1日から義務化されました。
ただ、賞味期限の長い商品については、2020年3月31日までに製造されたものについては、栄養成分表示がなくても構わないことになっています。
また、表示可能面積が小さすぎるもの、ある種のお酒、コーヒーや紅茶のように栄養価が極端に低いもの、日替わり弁当等レシピが3日以内に変更されてしまうようなもの等々については、表示は免除されていますので、なくてもおかしくないです。
ご心配なく!〜

あと、欄外には、アレルゲンについての表示があることが多いです!
アレルギーをお持ちの方、いつも確認されているかとは思いますが、念のため。
 
では、次回はピスタチオ・クリームの商品ラベル、見ていただきますね!